LEOMAR PROJECT スクールパーソナル

後ろ理論とは

相手がボールを奪う方法は、
3つしかない

それを知っているだけで、サッカーは変わります。レオマールプロジェクトが幼稚園児からプロ選手まで、同じ言葉で伝えている考え方を、できるだけ短く説明します。

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読む時間:約5分

一文でいうと

レオマールは、「ボールは持とうと思えば永遠に持てる」と考えるプロジェクトです。

ミッションは、日本からバロンドール(世界一のサッカー選手に贈られる賞)を獲る選手を輩出すること。そのために、「なぜボールを取られるのか」「なぜ取られないのか」を、センスや才能ではなく、誰でも同じように再現できる原理として言葉にしています。それが「後ろ理論」と「デュソー」です。

理論の考案者は元U16日本代表の豊嶋邑作(テクニカルディレクター)。2023年に言語化が完成し、以来、海外プロ・Jリーグ・なでしこの選手から小学生まで、同じ理論でトレーニングしています。

後ろ理論

DFにできることは、3つだけ。

1

ボールを直接触る

2

相手とボールの間に身体を入れる

3

蹴ったボール(パス・シュート)に身体を当てる

DFがボールを奪う方法は、この3つ以外に存在しません(理論の上では、ファールでなら止められます。そこは隠しません)。だとすれば、この3つが起きない場所と順番でプレーし続ければ、ボールは取られない。「相手にボールを奪う方法そのものが存在しない」という前提で、ゴールに向かってプレーを選び続ける考え方。これが後ろ理論です。

名前に「後ろ」とついていますが、後ろを向く技術でも、後ろに下がる技術でもありません。自分の足跡は、誰も守れない。後ろから奪いに来る相手はいない。だから後ろを含む360度を使って、ボールを取られない前提で前(ゴール)へ向かう。それだけです。

後ろ理論には3つの基準があります。DFに「進行方向を塞ぐ」ことしかさせない進行方向基準。DFの意識を「ボール」に限定させて剥がすボール基準。ゴールがある競技では、ゴールと逆方向が相対的に空くというゴール基準。スクールでは、この順に月ごとのテーマとして積み上げます。

デュソー

ボールより先に、重心が動く。

デュソーは、ボールを扱う技術ではなく、重心の使い方そのものを指す身体操作です。フランスのクレールフォンテーヌ国立研究所で校長を務めたクロード・デュソー氏の教えが原点で、敬意を込めてその名前を借りています。チェックする項目は3つ。

ボールを両足が越える

ボールの方向転換より、重心と意識の方向転換が先

重心移動が先、ボールタッチが後

この順序が整うと、「ボールを触ってから加速」が「加速してからボールを触る」に変わります。触った瞬間のスピードが変わり、触らずにいつでも触れる状態が作れ、DFは「ボールに行くのか、身体に行くのか」という極端な判断を迫られる。狭い局面ほど効きます。

よくある誤解

「後ろに下がってるだけでは?」

いちばん多い反応です。答えはこうです。後ろ理論の目的は「後ろを使え」ではありません。他のすべてのプレーをより有効にし、他のすべてを消されたときに必ず後ろが使える状態にしておくことです。遅く判断できるからこそ、早い判断が有効になる。ワンタッチでプレーすることと、ボールを持ち続けられることは対立しません。

もうひとつ。「強度が高い相手には通用しないのでは?」——逆です。強度高く奪いに来る相手ほど、DFの奪い方がはっきり限定されるので、理論の前提が成立しやすい。理解が進むと「強度が低いほうが難しい」と感じるようになります。もし「強い相手だと難しい」と感じるなら、それは相手の問題ではなく、理解と習熟の問題です。ここもごまかしません。

そして、デュソーも後ろ理論も「相手を抜くための技術」ではありません。相手がいないと思ってゴールに向かって空いている場所へ移動し、塞がれそうならまた別の空いている場所へ。移動の方法がデュソーや後ろからのターンで、移動のルールが「相手の足が届かない場所から」というだけ。相手と1対1をしない、が大前提です。

なぜこの理論を作ったか

上手くなるほど楽しくなくなるって、おかしくないですか。

サッカーはボールを奪い合うスポーツなので、ミスが多い。ミスをすると怒られ、怒られるともっとミスが怖くなり、怖くなると楽しくなくなる。「そもそもサッカーはミスが前提のスポーツなのか?」——そこから後ろ理論は生まれました。

ボールが奪われないなら、怒られることもない

怒られないなら、もっとチャレンジできる

チャレンジできたら、もっと上手くなる

もっと上手くなると、もっとサッカーが楽しくなる

このサイクルを、どんなレベルの選手でも作れるのが後ろ理論です。だからセレクションはしません。今の上手い下手は、バロンドールを目指す道のりの中では小さな差だからです。

後ろ理論だけではない

ピッチ内5箇条。

レオマールが伝えているのは、後ろ理論/デュソー/認知/強制ワンツー/キックの5つです。認知は「見るタイミング」の話。ボールが自分に向かってくる間に首を振り、到達直前の最新情報を得る。強制ワンツーは、2対2の局面でも味方が思い切って寄ることで部分的に2対1を作る考え方。キックは、サッカーのプレーは最終的にすべてキックで終わるから。保護者の方には「後ろ理論・認知・重心操作」の3語で説明することもあります。

もうひとつ、技術と並ぶ柱が「結果と過程」です。バロンドール獲得やセレクションの合否は、選手にはコントロールできない「結果」。日々の準備・練習への取り組みはコントロールできる「過程」。レオマールが評価するのは、常に過程とチャレンジです。

どこで学べるか

伝える内容は、どの入口でも同じです。

伝えているのは技術そのものではなく「サッカーの概念」なので、パーソナルでもスクールでも、内容に差はありません。違うのは、頻度と、誰と一緒にやるかです。

スクールでは、集合から解散まで3時間半。準備・座学・トレーニング・振り返りを1日として扱い、1つのテーマを月4回で積み上げます。これはスクール固有の設計で、パーソナルは90分にその月のテーマを凝縮します。

知っているだけで、変わる。

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LEOMAR PROJECT(特定非営利活動法人izm)| 更新:2026年9月